「表示系システム変数」の記事一覧

PSLTSCALE=1の特徴

前回はオートキャド(AutoCAD)のシステム変数「PSLTSCALE」を「0」にした場合について取り上げてみました。

あまりメリットを感じない設定だと思われたかも知れませんが……

実際にオートキャド(AutoCAD)を使っていると、それほど不便もなく設定をするようになります。

ただ、お世辞にも分かりやすいとは言えない設定なので、そこは確かにデメリットだと思います。

もう少し直感的な設定が出来ると良いんですけどね。

ということで、今回はもう一方の設定である「PSLTSCALE=1」の場合にどうなのか。

これについて考えてみたいと思います。

PSLTSCALE=0の特徴

前回はオートキャド(AutoCAD)の特徴である「ペーパー空間」で線のピッチをコントロールするシステム変数を紹介しました。

この「PSLTSCALE」は二種類の設定があります。

ひとつはモデル空間の線種尺度をそのまま反映させる設定、もうひとつがペーパー空間のビューポートの縮尺を反映させる設定。

モデル空間でどのように線種設定をするかによって、この「PSLTSCALE」の設定は変わってきます。

今回はそれらの具体的な例を挙げてみて、それぞれのメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

私のお勧めする設定が本当に効率的なのかどうか、ちょっと自分でも考えながら書いてみようかな……

ペーパー空間の線種尺度

オートキャド(AutoCAD)の主な機能であるモデル空間とペーパー空間について。

前回は概要と使う場面を簡単に説明してみましたが、何となくでも良いので伝わったでしょうか。

これをもっと詳しく書いていくと、あと10以上の記事が必要になるな……という感触がありました。

でもそこまで説明して、そのペーパー空間の線種ピッチはこう設定します、という解説はすぐに終わる。

本番よりも前振りが異常に長いと、いくら説明を分かりやすくしても、結局は全然伝わらない。

そう思ったので、ここではごく簡単な説明で終わることにしましたが、ポイントは以下のところです。

・ペーパー空間はモデル空間とは別の領域を持っている

・モデル空間を抜きだして表示することが可能

こうした特色を持っている為、モデル空間で調整した線種尺度が、ペーパー空間に上手く反映されない事があるんです。

今回はそんな状態を解決する為のシステム変数を紹介します。

ペーパー空間の使いどころ

オートキャド(AutoCAD)を使って作図する図面は、場合によっては対象物を分割する場合もある。

前回はそんな話をしました。

モデル空間とペーパー空間についての簡単な解説に挑戦、とか言いましたが、全然上手いこといきませんが……

作図する対象全体をモデル空間に表現した後で、分割して表現する為にペーパー空間を活用する。

簡単に言えばそんな流れになります。

今回は「なぜ分割をするのにわざわざ聞き慣れないペーパー空間を使うのか」について説明します。

モデル空間とペーパー空間と

オートキャド(AutoCAD)の点線などを適切に表示する為に、いくつかあるシステム変数を紹介してきました。

ちょっと細かい話が多すぎると感じるかも知れませんが、印刷した図面で点線がきちんと表示されているかどうかは非常に重要なことです。

オートキャド(AutoCAD)を使って図面を書いていると、意識することが少なくなってしまいますが……

データを紙に印刷した図面こそが最終形なんです。

最終的な成果品で全部の線が実線になっているとか、そういうのは商品としてNGですよね。

その為に少し細かい設定が色々と用意されている訳ですから、一通り覚えておくことをお勧めします。

今回はそうした線のピッチをコントロールする設定の最後、ペーパー空間での線ピッチについて考えてみます。

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