このカテゴリでは、オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の表示に関するシステム変数を紹介していきます。
「表示に関するシステム変数」とは言っても、あまりピンと来ないかも知れませんが……
要するにオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の操作画面上に表示される内容について、どんな設定が出来るのか、ということです。
オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の画面表示を変えることには、一体どんな目的と効果があるのか。
それを考えていくと、大きく分けて二種類あることが分かります。
ひとつは単純にオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の操作画面表示を変更し、操作性を向上させるシステム変数。
そしてもうひとつは、画面に表示された図面の表示設定を変更し、図面を見やすくする為のシステム変数。
どちらも重要な要素ですから、このカテゴリではそのあたりの表示設定をコントロールする要素について色々と書いていこうと思います。
■オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の画面を変える
作業画面上の表示設定を変えるのは、先ほども書きましたが「少しでも作業効率を上げる為」です。
これはこのサイト全体を通してのテーマですから、別のカテゴリでも似たような事を書いているはず。
オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）は細かい設定が色々と出来るＣＡＤですから、それを利用して、自分が使いやすい環境をつくる。
これが当サイトがお勧めしている基本的な姿勢です。
そんな訳で……
単なる画面の表示設定とは言っても、出来るだけ操作が楽になるような環境を探してみることが大事です。
細かすぎると思われるかも知れませんが、こういう積み重ねを続けていくと、後で結構大きな差になっているものです。
例え設定を見直すことで発生する差がわずかだったとしても、少なくとも自分が作業しやすい環境にして、それがマイナスの訳がない。
「設定を細かく見て、自分にあった設定にしていきましょう」というのは、そういう意味があるからなんです。
■印刷結果が変わることで
そもそもオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）というのは、パソコン上で図面を書く為のツールです。
作図開始から完了まで、基本的には全てパソコンの画面上で話が進んでいくことになります。
しかし結局のところ、オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）で作図した図面は、最終的に紙へと印刷して利用されます。
データだけで完結する場合もあるかも知れませんが、紙に印刷しないと誰でも見ることが出来る状態にはなりません。
だから紙に印刷をして、そこにパソコンがなくても図面を見ることが出来るようにする必要がある訳です。
オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の画面上で表示されている内容は、基本的に紙へと印刷される際にも影響を与えます。
だから、画面表示をコントロールするシステム変数は、図面の成果品に大きな影響を与えることになる訳です。
野菜を育てている仕事をしている場合には、とれた野菜の色や形が商品価値を左右することになります。
それは野菜が「成果品」だから。
オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）で図面を書く仕事をする際にも、これと全く同じ話になる訳です。
オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）を使って図面を書くのが仕事なら、完成した図面はやはり「成果品」ですよね。
ちょっと地味な設定に思うかも知れませんが、図面を書くプロになるのなら、成果品の質には気を配りたいもの。
そういう意味では、今回紹介する表示系のシステム変数は、結構重要な要素になるんじゃないかと思っています。
