このサイトで解説をするシステム変数は、オートキャド(AutoCAD)のヘルプを読めば解説が載っています。
前回はそんな話を取り上げてみました。
ただし、このヘルプは「丁寧に、そして解りやすく」という言葉をあまり意識していません。
たいていのヘルプがそうであるように、とにかく一通り説明をしていますという感じの内容です。
もっとはっきりと言えば「全然解りにくい説明」なので、ここでわざわざ解説をする価値もあるんじゃないか。
そう思った訳です。
ただ、最近のヘルプは実際にカーソルを移動させてみたりと、簡単な動画を織り交ぜていて良いですね。
昔のヘルプはもう解りにくくて、何度読んでも理解できない部分がたくさんありました。
それに比べれば、まだ今は恵まれているのかも知れません。
■ヘルプの進歩によって
こうしてオートキャド(AutoCAD)のヘルプが少しずつ解りやすくなっていくのは、ユーザーとしては喜ばしいことです。
10年くらい前のヘルプとかユーザーガイドなどに比べると、今のヘルプは確実に進歩しています。
ユーザーガイドなんて、分厚い本が何冊もあって、本当にこれを全部読むのかと思うとうんざりしたものです。
ヘルプが進歩した代わりに、という訳ではないですけど、実際に印刷されたユーザーガイドは廃止されましたが。
まあ電話帳みたいなヘルプを読むよりも、キーワード検索が出来るヘルプの方が使いやすいから、特に問題はありませんよね。
だけど、そうなるとオートキャド(AutoCAD)の操作を解説した本があまり売れなくなりますよね。
無料のヘルプを見れば解決するのに、わざわざ高いお金を払って書籍を買う必要がなくなりますから。
オートキャド(AutoCAD)の操作を解説しているサイトも、やはり需要は減っていくでしょう。
そうなると、ユーザーとしてはうれしい反面、サイト運営者としてはちょっと寂しい状態ですね。
■価値のある情報
ただし、そうして需要が少なくなるのは「マニュアル通りのことしか書いていない解説」ではないか。
オートキャド(AutoCAD)ユーザーとして、サイト運営者として、そんなことを思っています。
「そうだったらいいな……」みたいな、ちょっとした期待も含まれていますが、それほど的はずれなことでもないはず。
マニュアル通りのことはヘルプにしっかりと書いてある。
そんな状態になれば、当然マニュアル通りのことしか書いていない本にお金をかける人はいませんよね。
そこで書籍が売れなくなるのは、ごく自然なことだと思います。
でも、ヘルプを読んでも書いていないような、実際に使っていく中で役に立つ情報ではどうでしょうか。
実際に仕事でオートキャド(AutoCAD)を使おうと考えている方なら、積極的にそうした情報を必要とすると思いませんか?
そうなると、ヘルプに書かれていないような情報は、いくらヘルプが親切になっても必要とされるはずです。
もしくは、ヘルプに書かれている内容であっても、それをきちんと整理して解りやすくした情報です。
このサイトでもそうした内容になるように気を遣っていて、今回は特に「ヘルプに書いてある内容を整理した情報」ですね。
その為にどんな形式のサイトにするのかは、次回に書いてみたいと思います。