オートキャド(AutoCAD)を操作する際には、ホイールを回転させることによってズーム操作をします。
前回は、ホイールを回転させた際のズーム倍率をコントロールするシステム変数を紹介しました。

これで作業の効率は結構違うので、一度実際に設定を変えながら色々と操作してみることをお勧めします。
ちなみに、私はこの「ZOOMFACTOR」の設定を最大値の100にしています。

設定の数値を小さくすると、画面が少しずつ変わっていきますが、それでは動きが遅くて私の好みに合わないんです。

もちろん、100では画面が一気に変わりすぎるから操作がやりにくい、と思う方もいるはず。

そういう場合には、少しずつ設定を試してみて、最終的には80がちょうど良いとか、そういう感じで設定をしていく事になります。

そうして細かく確認していくのは時間がかかりますが、図面を書く際に毎回やるような作業でもありません。
一度設定をすれば済む話ですから、やっておく価値はあると思いますよ。

今回はマウスについて色々と書いたついでに、マウス自体の使い勝手について少し書いてみたいと思います。

■マウスも進化している
オートキャド(AutoCAD)を操作する為に使うマウスも、昔に比べて進化しています。
カーソルを動かすだけの存在だったマウスに、ホイールが追加されたのは大きな進化でした。

そして、それ以降も少しずつ便利に進化していってます。

少しずつだから普段はあまり意識しないんですけど、少し前のマウスと比べると、格段に進化していることが分かります。

昔のマウスはホイールがなくて、ボタンも右クリックと左クリックの2つしかありませんでした。

でも、そこからホイールが追加されてオートキャド(AutoCAD)の操作が便利になり、ボタンの数も増えています。

増えたボタンにはオートキャド(AutoCAD)の機能を割り当てることが出来るので、これも便利に使うことが出来ます。

また、ホイールの回転方法も、ホイールが登場した当時に比べて便利に変わっています。
以前のマウスはホイールを回転させると、カチッと音がして「1段階回転させた」という感触がありました。

でも今のマウスは少し進化していて、設定によってはそういう段階がないマウスも存在します。
だから、勢いよくホイールを回転させると、慣性が働いてしばらくの間回転を続けるんです。

自分の手で回転をし続けなくても、ホイールが勝手に回転を続けているから、好きな時に止めれば良いだけ。
使い勝手には慣れも必要ですけど、実際にオートキャド(AutoCAD)で使ってみると便利ですよ。

■光学式マウスとコードレスマウス
ホイールの他に、マウスはその根本的な動きの方式も、かなり大きく進化させていきました。
昔はボールを下に置いて、ボールが回転することによってマウスの移動量を計測していました。

でも今はレーザー光線の反射によってそれを可能にしています。
具体的にはどういう機構なの?というのはよく分かりませんが、別に知る必要はないですよね。

重要なのはどういうメリットがあるか、という点です。

ボールは使っていると劣化する為、マウスの寿命が短かったんですけど、今はそういう心配もなくマウスを使うことが出来ます。

これは地味かも知れませんが、非常に大きな進化だと私は思っています。
ただ、マウスの寿命を長くしてしまったら、マウスが売れなくなるんじゃ……とか勝手に心配してますが。

また、電池を搭載することによって、鬱陶しいコードの存在を消したコードレスマウスもありますよね。
これがオートキャド(AutoCAD)を操作するのに良いかどうか、という部分はともかく。

コードがなくても済むというのは凄い話です。

このあたりの話がオートキャド(AutoCAD)にどう絡んで来るのか、というのはいずれ詳しく書いてみたいと思ってます。